神が望まれたこと | マタイによる福音書 22章34-46節

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マタイによる福音書 22章34-46節

「律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 22章40節

神が望まれたこと

ここでは、律法の専門家によって、「何が最も重要な掟なのか」という問いがなされています。主イエスは、これに「神と人とへの愛」と答えられました。

さらに、一切の律法と預言者は、この二つの愛に基づいている、とも言われています。この「基づいて」と訳された言葉は、「ぶら下げられている」という意味もあるようです。

律法の言葉が先にあるのではなく、むしろ、神と人との間の愛、という関係が先にあって、そこにぶら下げられて、生きるべき掟があるのです。

それゆえ、私たちが神との愛の関係の中で聖書を読みます時に、それはそのまま、生活の中で、互いをいたわり、互いに与えあい、支えあう愛の実践を生みます。

ある本で読んだのですが、1人のカトリックのシスターからは日ごとの奉仕の中にも幸福感があふれていたそうです。著者は、彼女の喜びの源は、キリストから無償で与えられた愛であると結んでおられました。

キリストは、私たちのために十字架にかかって死んでくださいました。このキリストの無償の愛にぶら下げられて、私たちも愛に生きます。

杉山 昌樹(上福岡教会)