神の恵みが現れた | テトスへの手紙 2章11-13節

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テトスへの手紙 2章11-13節

実に、すべての人々に救いをもたらす神の恵みが現れました。その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、また、祝福に満ちた希望…であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テトスへの手紙 2章11節~13節

神の恵みが現れた

クリスマスは、この世界に真実の驚きが投げ込まれた出来事です。

なぜなら、救いをもたらす神の恵みが、本来、いただく資格がないばかりか、むしろ怒りをもって打ち倒されるべき者に現れたからです。しかも、神も希望も知ることができなかった異邦人である私どもに現れたからです。

もし背後から突然、強盗に襲われたなら、人はこれまで絶対に手放してはならないと握りしめていた物でも落としてしまうでしょう。クリスマスには強盗ではなく、恵みが現れました。人は、この恵みに驚かされて、これがなければ生きる意味がないと握りしめていた現世的欲望を落としてしまいます。本当は落としただけかもしれません。ところが、それを神は恵み深く捨てたとさえ認めてくださり、何よりも真の宝を識別する思慮深い生き方を始めさせてくださるのです。

神はかけがえのない宝をお捨てになり、そうして、私たちを滅びから拾い上げてくださいました。栄光の主イエス・キリストという宝を見つめましょう。そのとき、従う喜びと再び来られるキリストへの希望に満たされます。

相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)