あえてひとこと言ってみよう | ヨブ記 4章

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ヨブ記 4章

テマン人エリファズは話し始めた。
あえてひとこと言ってみよう。
あなたを疲れさせるだろうが
誰がものを言わずにいられようか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 4章1節~2節

あえてひとこと言ってみよう

嘆くヨブを慰めようと、友人のエリファズが語り始めます。しかし、人を慰めるのは難しいことです。

「あなたの言葉は倒れる人を起こし、くずおれる膝に力を与えたものだった。だが、そのあなたの上に何事かふりかかると、あなたは弱ってしまう」(4、5節)。そして、「正しい人が絶たれたことがあるかどうか」と問いかけます(7節)。行いの善悪に応じてその報いがあるというこの世の一つの考え方に従い、今の苦しみはヨブの罪に原因があると仄めかしています。恐らく彼に悪意はないのでしょうが、ヨブを苦しめています。

苦しみの意味を、神なき人間知性だけで理解しようとするならエリファズのようにもなるでしょう。しかし大切なことは天の神を仰ぎ見ること、神に立ち帰りましょう。「わたしを仰いで、救いを得よ。わたしは神、ほかにはいない」(イザ45章22節)。主も言われます。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」(マタ6章33節)。

どのようなときでも救いを感謝し神と共に歩む。これが苦難の時にあっても、揺るぎなき力と希望に生きることのできるただ一つの道です。

大場 康司(召天)