御心を知るために | ヨブ記 34章

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ヨブ記 34章

「悪人のような答え方をヨブはする。
彼を徹底的に試すべきだ。
まことに彼は過ちに加えて罪を犯し
わたしたちに疑惑の念を起こさせ
神に向かってまくしたてている。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 34章36節~37節

御心を知るために

人間には、この世のものごとすべてが見えているわけではありません。隠れていて見えない本質や、気がつかない真理があります。ですから、常に本当のことを見抜こうとする意識が必要です。

苦難の意味が分からず、神の御心が見えずに苦しんでいるヨブに、エリフは語り続けます。エリフは、ヨブが徹底的に試されるべきだと指摘します(36節)。ヨブは自分では不正を犯したことがないと主張し、神の側に問題があると思っているが、本当にそうなのか試される必要があると言うのです。

ヨブは「無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けて」いましたが(1章1節)、この世のすべてを知っていたわけでも、神のすべてを知っていたわけでもありません。だからこそ、自分の神観、人生観と現実との乖離にヨブは苦しんだのです。

私たちも常に、人生において試されます。そのことを通して、神の御心を知らされ、神との関係を正されていくのです。真実に神に出会うとき、神のお姿は人が喜ぶべきお方として立ち現れてきます。神はそのように私たちに関わってくださるのです。

常石 召一(大阪教会)