罪の源 | 列王記上 12章

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列王記上 12章

彼は1体をベテルに、もう1体をダンに置いた。この事は罪の源となった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 12章29節~30節

罪の源

分裂してしまったイスラエル王国。その大部分をネバトの子ヤロブアムが治めることになります。あろうことか彼は、王権を振るうために金の子牛を2体造り、礼拝の対象とします。これは、「いかなる像も造ってはならない」という十戒の第二戒への明らかな違反です。

彼は「自分の造った」子牛にいけにえをささげ、「自分の造った」聖なる高台のために祭司を立て、「勝手に定めた日」に祭壇に上りました(32、33節)。ヤロブアムの行いは「罪の源」と表現され、後の王たちはこの「ヤロブアムの罪」を引き継ぐことになりました。

人間本位の神理解、礼拝理解は偶像礼拝とつながっています。自分の益のために都合の良い神を造り上げることこそ偶像礼拝です。偶像礼拝はさらなる罪を生み出し、真の命を蝕み、滅びへと至らせます。

神は独り子イエス・キリストにおいてご自身を示されました。キリストの言葉である聖書を通してのみ、ふさわしく神を知りふさわしく神を礼拝することができます。ここに、人間を生かすことになる真の命があります。

大宮 季三(横浜中央教会)