深い苦悩の中での祈り | 詩編 88編

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詩編 88編

主よ、わたしを救ってくださる神よ
昼は、助けを求めて叫び
夜も、御前におります。詩編 88編2節

深い苦悩の中での祈り

きょうの詩編は、朝起きて読むには、あまりにも重苦しい内容です。終わりに向かって光が見えてくるどころか、結びの言葉はさらに深刻です。「今、わたしに親しいのは暗闇だけです」(19節)。苦しみが未解決のまま、祈り手が闇に放り出されています。

もし、この詩編の作者と同じ状況にある人が目の前にいたとしたら、何も声をかけられないでしょう。その人の状況を正しく理解することも難しく、また理解できたとしても、ふさわしい慰めも励ましもすぐには思いつかないからです。ちょうどヨブを訪ねてきた友人たちが、7日間、ヨブに声をかけることができなかったのと同じです。

けれども、この詩編には絶望しかないというわけではありません。祈りの答えさえ聞こえてこないような中にあっても、祈り続ける信仰者の姿が描かれています。昼も夜も、絶えず神の御前で訴え続ける一人の信仰者です。祈ることしかできないのではなく、祈る特権が与えられている自分を知っています。たとえうめきでしかない祈りであっても、聖霊がその祈りを執り成してくださいます(ロマ8章26節)。

山下 正雄(RCJ メディア・ミニストリー)