神の慈しみと裁きを歌う | 詩編 101編

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詩編 101編

慈しみと裁きをわたしは歌い
主よ、あなたに向かって、ほめ歌います。
完全な道について解き明かします。
いつ、あなたは
わたしを訪れてくださるのでしょうか。
わたしは家にあって
無垢な心をもって行き来します。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 101編1節~2節

神の慈しみと裁きを歌う

私たちは、誰かから自分を訪問するという知らせを受けたならどうするでしょうか。その人をできるだけ丁寧に迎えようとするのではないでしょうか。

この詩編の中で、詩人は「慈しみと裁きを歌う」と語っています。慈しみを歌うと語っていることから、この時の詩人は、神の前にあって心に痛みと悲しみを持っていたことが分かります。しかし、同時に慈しみを歌うのですから、神が慈しみ豊かなお方であることを知っているのです。

更に、詩人は「裁きを歌う」とも語っています。裁きとは、神の御心に従って生きているのか、どうなのか、それが正しく判断されることです。神の判断に間違いは決してありません。

この時、詩人は多くの背く者、曲がった心を持つ者、隠れて友をそしる者がいることを知っていました。ですから、「いつ、あなたはわたしを訪れてくださるのでしょうか」と祈っているのです。この祈りは、孤独の中で神が自分を訪ねてくださることを体験していたからこそささげられています。私たちもまた、苦難の中にあるとき、神の正しい判断と慈しみに信頼して祈りましょう。

岡本 惠