蟻の一穴、天下の破れ | 列王記下 15-16章

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列王記下 15-16章

アハズ王が祭司ウリヤにその祭壇の見取り図とその詳しい作り方の説明書を送ったので、祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから送ってきたものそっくりに祭壇を築いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記下 16章10節~11節

蟻の一穴、天下の破れ

南ユダでアハズが王となった頃、アラムの王レツインと北イスラエルの王ペカがエルサレムを包囲しました。アハズはより強大なアッシリア帝国にサポートを求めます。アッシリア王はアハズの申し出を受け入れ、アラムの都を占領し、王を殺します。しかし、聖書はアハズ王の人間的には知恵がある行為を評価していないようです。アッシリア王への「贈り物」(16章8節)は「賄賂」とも訳される言葉です。

さて、アハズはアッシリア王に従順を示すためダマスコまで出向きます。そして、そこにあった祭壇のコピーをエルサレム神殿にすぐさま建設させました。イスラエルの歴史が語られる中で、長い脱線であるかのように礼拝について記されます。真実には、礼拝が歴史の中心だからです。

真の神を礼拝しようとしたのかもしれませんが、アハズは礼拝を破壊してしまいました。アッシリア王を喜ばせるために神殿を整えて(18節)、異教的な形式を導入したのです。かつて敵国を恐れたアハズ王に預言者イザヤが語りました。「落ち着いて、静かにしていなさい」(イザ7章4節)。神だけを頼りとすることが力なのです。

西堀 元(熊本伝道所)