歴史的な失敗から学ぶこと | 列王記下 17章

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列王記下 17章

しかし、彼らは聞き従わず、ただ以前からの風習に従って行うばかりであった。このように、これらの民は主を畏れ敬うとともに、自分たちの偶像にも仕えていた。その子も孫も今日に至るまで先祖が行ったように行っている。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記下 17章40節~41節

歴史的な失敗から学ぶこと

北王国最後の王ホシェアは捕虜となり、数年の包囲の後、首都サマリアは陥落しました。その後、アッシリアは複数の異民族をサマリアに送り込みます。このようにして、神の民の主体性と個性が根こそぎ奪われました。

そもそもなぜ北王国は滅んだのでしょうか。政治や経済の問題ではありません。「イスラエルの人々はヤロブアムの犯したすべての罪に従って歩み、それを離れなかった」からです(22節)。預言者の度重なる警告を無視して、人々は偶像礼拝を止めませんでした。陥落後、さらに多くの宗教が入り交じり、折衷の宗教になり果てました。

失敗は学ぶためにもあります。「主はそのすべての預言者、すべての先見者を通して…ユダにもこう警告されていた」(13節)。北王国の滅亡は南ユダに向けられた信仰的妥協への警告なのです。

私たちの生活も信仰的妥協の危険にさらされていないでしょうか。「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」(マタ6章24節)と主イエスは言われます。神にのみ仕えることが命への道です。それは細い道ですが、命への道なのです。

西堀 元(北神戸キリスト伝道所)