異邦人たちを救う主イエス | マルコによる福音書 7章24-37節

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マルコによる福音書 7章24-37節

それからまた、イエスはティルス地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 7章31節

異邦人たちを救う主イエス

マルコによる福音書は、7章24節から8章10節まで、主イエスが異邦人の地で二つの癒しの奇跡をなさったことを記しています。

主イエスは、その後、異邦人の地であったティルス地方に行かれました。そこでギリシア人の婦人と出会われました。婦人は主イエスに、悪霊につかれた娘を救ってください、と懇願しました。

主イエスは、子供をイスラエルに、子犬を娘にたとえて、言われました。「子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない」(27節)。婦人は答えました。「食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます」と。主イエスはこの婦人の熱意と信仰に答えて、彼女の娘を救われました。

主イエスは、自ら異邦人たちの地に行き、癒しの奇跡によって救いを、イスラエルを超えて異邦人たちへと広げられました。この婦人は、信仰によって、異邦人の救いを言い当てています。彼女が見出しているように、主イエスにおいて異邦人をも救う神の恵みの世界が来ています。ユダヤ人だけではなく、諸国民を救う救いです。私たちのところに主イエスの救いは来ています。

足立 正範(上諏訪湖畔教会)