神の国に入るのは誰か | マルコによる福音書 10章13-31節

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マルコによる福音書 10章13-31節

「はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 10章15節

神の国に入るのは誰か

子どもたちが主イエスによって祝福される記事と、金持ちの男が主イエスから去っていく、二つの記事が並べられています。子どもたちは神の国に入ることが許され、金持ちの男は入ることができませんでした。なぜでしょうか。子どもたちは自主的にやって来たのではなく、人びとに連れて来られました。幼い子どもたちにとっては、なすがまま任せる以外に方法はありません。目の前の人を頼みにして、寄りかかるだけでしたが、実はこれこそ福音のエッセンスなのです。

金持ちの男の場合は、財産が彼の拠り所となり、偶像となっていたため、主イエスは、「彼を見つめ慈しんで言われた。『…持っている物を売り払い、…それから、わたしに従いなさい』」。しかし男は、永遠の命と彼の大きな財産とを天秤にかけて、彼にとって財産の方が重かったため、愛の招きの言葉に応答できませんでした。

神の国に入るとは、子どものように神の招きに信頼し、主イエスだけを自分の隠れ家、避けどころとして、神から一方的に与えられるものを受け入れることなのです。

川栄 智章(せんげん台教会)