愛の実体が伴った言葉 | コリントの信徒への手紙一 13章1-7節

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コリントの信徒への手紙一 13章1-7節

愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 13章4節

愛の実体が伴った言葉

「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない」(4節)。この賛歌には、私たちのために御子イエス・キリストを十字架にかけてくださった神の愛があらわされています。そして、この愛に応答する一つのかたちを、わたしは入船尊先生のお姿を通して学びました。

わたしがまだ神学生だったときに、寮監として同じ敷地の中で暮らしておられた入船先生のお宅に呼ばれて、長時間のお叱りをいただいたことがありました。柔和な先生を怒らせてしまうような発言をわたしが授業中にしてしまったからです。そのとき真剣な顔でわたしに語り掛けてくださった先生の姿を思い出します。その後も、先生はわたしに出会うたびに声をかけてくださいました。先生は筆まめな方で、何度も自筆の手紙をいただくことがありました。先生が病気になられて天に召される直前にも、「健康診断を受けるように」というアドバイスが書かれた手紙をいたただきました。今でもわたしは、先生が書かれた本を読むたびに、その言葉から勇気をいただいています。その言葉の背後に先生の実体の伴った愛を感じることができるからです。

きょうも私たちは、信仰の先輩方の愛の背中を追いかけるようにして、神の愛の中で、愛をもって生きます。

【祈り】

イエス・キリストにおいてあらわされた愛に感謝します。この愛に私たちを生かしてください。アーメン。

櫻井 良一(東川口教会)