厳重に封印された墓石と番兵 | マタイによる福音書 27章62-66節

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マタイによる福音書 27章62-66節

そこで、彼らは行って墓の石に封印をし、番兵をおいた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 27章66節

厳重に封印された墓石と番兵

ユダヤの暦では、一日は日没から始まります。主イエスが十字架に架けられた日の翌日はユダヤ教の安息日でした。

その日の夕方、主イエスの隠れ弟子、金持ちの議員であったアリマタヤのヨセフが勇気を出し、ローマ総督に主イエスの遺体の引き取りを願い出ました。ヨセフは日没までに遺体を十字架から降ろし、亜麻布に包み、岩に掘った自分の新しい墓に葬りました。マグダラのマリアともう一人のマリアも一緒でした。これがエルサレムに住むユダヤ人たちの冷たい視線の中でなされた、主イエスのささやかな葬りでありました。

福音書は、このあとの弟子たちの動静について全く沈黙します。ただ一行、「婦人たちは、安息日には掟に従って休んだ」(ルカ23章56節)とあるだけです。

しかし、この日、ファリサイ派の人びとは集まり、主イエスの墓を見張るため、ポンテオ・ピラトにローマ兵派遣を願いました。ピラトが拒否したので、彼ら自身の番兵が見張ることになりました。さらに墓の石は厳重に封印されました。

週の初めの日、天使が石を転がし、番兵は震え上がり、復活のイエスは婦人たちと会いました。ここから世界の新しい歴史が始まりました。

【祈り】

主イエスの復活の力は世のどんな力にも優ることを信じて感謝します。主の御名によって祈ります。アーメン

禰津 省一(熊本伝道所)