ルツの信仰を通して | ルツ記 1章

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ルツ記 1章

「あなたの民はわたしの民
あなたの神はわたしの神。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルツ記 1章16節

ルツの信仰を通して

ルツにとって、神を知るきっかけとなったのは義母ナオミの存在でした。ナオミとの約十年にわたる生活の中で、ルツには神を信じる信仰が芽生え育っていました。その結実した信仰告白の言葉こそ、上記の16節の御言葉です。

神は、まるで一本釣りのように、一人びとりを召し出して信仰へと導かれます。その神は、同時に、人や家族の交わりを用いて伝道され、新たな一人を召される方でもあります。

ナオミとルツのモアブでの生活は決して喜ばしいものではありませんでした。それどころか大きな悲しみと傷みを伴うものでした。しかしその中でも、心は神へと向かうナオミの信仰に、ルツは確かなものを見ていたのです。ナオミから、わたしを離れて新たな生活を始めるよう促されたルツは、この世の損得や幸せを想像して上記の告白をしたのではないでしょう。ナオミとの生活の中で芽生え育った地上の幸福を超えた信仰から、この決断に至ったのです。

私たちにこの同じ信仰をお与えくださった神に感謝すると共に、この信仰へと至らせた周囲の信仰者に感謝を覚えたいと思います。更には、私たちが生活を送るなかで、ナオミのように主の御用に用いられますようにと祈りたく思います。

【祈り】 (1)神の大きな守りと導きの中にあることへの感謝。(2)主のご計画のために僕が用いられますように。

大木 信(西鎌倉教会)