他と同じでありたいと願う神の民 | サムエル記上 8章

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サムエル記上 8章

主はサムエルに言われた。「民があなたに言うままに、彼らの声に従うがよい。…彼らの上にわたしが王として君臨することを退けているのだ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 8章7節

他と同じでありたいと願う神の民

イスラエルに士師制度に代わる「ほかのすべての国々のよう」な王制を求める声があがります(5節)。サムエルはこれを悪ととらえ(6節)、主は王として主が君臨することを退けるものと判断されました(7節)。他方、主は王を立てることはお認めになりました(7、9、22節)。

では、主は民の要求のどんな点を問題にされたのでしょうか。人間が王に就任する王制自体を問題にされたのではありません。人間の王が主を「王の王」として従いつつ行動するなら、主が王として君臨することと両立可能です。問題なのはイスラエル以外の、当時は主を王とする信仰を持たなかった国々と同じような王制を求めたことにありました。また他の国と同じようにするのがよいという、20節にも表れる民の発想にも、人の目に見えない主より、目に見える周囲の実績の方を頼りにする不信仰が垣間見えます。

主は、出エジプト以来のイスラエルの不信仰を嘆きつつ(8節)、なおもイスラエルを見捨てず、共にい続けてくださいました。主を王としない他の国々では、こうした憐れみと忍耐にあずかることはできません。私たちも他との違いにとらわれることなく、主を王とする神の国に生きてまいりましょう。

【祈り】

周囲が支持するものに同調する歩みでなく、王なる主が望まれることに従うことができますように。

吉田 崇