主に背いた北イスラエル王国の最後 | 列王記下 17章

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列王記下 17章

「あなたたちの神、主にのみ畏れを抱け。そうすれば、主はすべての敵の手からあなたたちを救い出してくださる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記下 17章39節

主に背いた北イスラエル王国の最後

ホシェアがサマリアでイスラエルの王となりました。彼もまた、かつてのイスラエル王ほどではなかったにせよ、主の目に悪とされることを行いました。アッシリアの王が攻め上ってきたとき、ホシェアは貢物を納めて事なきを得ました。しかし、後にホシェアはエジプトと手を結び、アッシリアへの貢物をやめてしまいます。アッシリア王は、ホシェアを捕えて軍を派遣し、サマリアを3年間包囲しました。サマリアの陥落後、アッシリア王は、イスラエル人を捕えてアッシリアに連行し、異民族をサマリアに住まわせます。こうしてユダヤ人と異民族とが混じり合い、生まれたのがサマリア人です。

サマリアが陥落したのは、イスラエルがかつて自分たちの先祖をエジプトの地、奴隷の家から導き上った神、主を捨て去ったからです。主はすべての預言者、先見者を通してイスラエルにもユダにも「あなたたちは、悪の道を離れて立ち帰らなければならない。…わたしの戒めと掟を守らなければならない」と警告していました(13節)。しかし、彼らは偶像礼拝を取り入れ、異教的風習に倣いました。サマリアの陥落は南ユダにとっても警鐘となるものでした(イザ10章10、11節)。

神は最後の最後まで、ご自分に立ち帰れ、と招いておられるのです。

【祈り】

大きな恐れを前にしても神のみを畏れる確かな信仰をお与えください。

久保 浩文(松山教会)