大地は主を知る知識で満たされる | イザヤ書 11章

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イザヤ書 11章

わたしの聖なる山においては
何ものも害を加えず、滅ぼすこともない。
水が海を覆っているように
大地は主を知る知識で満たされる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 11章9節

大地は主を知る知識で満たされる

南王国は、最後はバビロンによって滅ぼされますが、この預言が語られたとき、南王国はアッシリアの脅威にさらされていました。こうした状況の中で、ダビデ王朝が切り倒された後に、エッサイの株から再び芽が出るという預言が語られます。この若枝に、知恵と識別の霊、思慮と勇気の霊、主を知り、畏れ敬う霊が宿ります。主の霊が恒久的に宿るお方、それがメシアのしるしです。

このメシアである王によって、「乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ、幼子は蝮の巣に手を入れる」(8節)新しい世界が完成します。堕落後、女の子孫と蛇の子孫との間に神が置かれた敵意(創3章15節)と罪の結果である呪いと悲惨が、「主を知る知識で満たされ」(9節)ることによって完全に取り除かれるからです。この王は、人間の尺度によらず、神の正義と公平をもって弱い人や貧しい人のために正しい裁判を行います(4節)。

罪の腐敗と汚染、罪の力は、この世のすべての領域に及んでいます。しかし、神はキリストの到来によって罪からの回復の御業に着手され、今もその御業を遂行し続けておられます。やがて必ず大地は必ず主を知る知識で満たされるのですから、望みを抱いて福音を宣べ伝え、神の国の完成の日を目指して歩み続けようではありませんか。

【祈り】

神よ、私たちの働きが、主を知る知識に基づくものでありますように。

漆崎 英之(金沢伝道所)