先が見えない中でも | 使徒言行録 21-24章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

使徒言行録 21-24章

「勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 23章11節

先が見えない中でも

使徒言行録は21章から怒涛の展開を迎えます。第三次伝道旅行からエルサレムに戻ってきたパウロはユダヤ人に捕らえられ、最高法院で取り調べを受けました。そこでの論争が激しくなり、最高法院の中のファリサイ派とサドカイ派が分裂したほどです。この激論の中、千人隊長はパウロがユダヤ人たちに引き裂かれてしまうことを心配し助け出しました。

しかし、その背後で、40人以上の者が「パウロを殺すまでは飲み食いしない」という誓願を立て、パウロを暗殺する計画を進めていました。

パウロは今、先の見えない暗闇の中にいます。命を狙われ、希望がありません。自分の力では打開することのできない状況に置かれていました。そのような夜に、主はパウロに語りかけられました。「勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない」。

人間の目線で見るならば、先が見えない状況と言わざるを得ません。しかし、神の目線は違いました。神はパウロがローマに行って主を力強く証しすることを見据えていました。

私たちは時に先が見えない状況に陥ります。しかし、神はあなたの将来を見据え、勇気を与えてくださいます。

【祈り】

主よ。私たちの目線で分からないことも、あなたはご存じです。どうか、私たちに勇気をお与えください。

高内 信嗣(山田教会)