動揺しないでしっかり立とう | テサロニケの信徒への手紙二 2-3章

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テサロニケの信徒への手紙二 2-3章

主の日は既に来てしまったかのように言う者がいても、すぐに動揺して分別を無くしたり、慌てふためいたりしないでほしい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テサロニケの信徒への手紙二 2章2節

動揺しないでしっかり立とう

パウロがテサロニケの人びとに宛てた手紙には、いずれもキリストの再臨について書かれています。2節では、キリストの再臨について広まっている偽りのニュースを正面から取り上げています。この噂は、テサロニケの若い群れの信仰の基盤を揺るがしました。心に疑いと恐れを与えてしまったのです。そこでパウロは彼らの注意を神の御業に向けさせて、励ましています。

「動揺」と訳された言葉は「揺り動かされる」という意味で、地震や津波のような激しい動きを指します。テサロニケの群れで起こっていたことは、物事がうまくいくかどうかについての穏やかな疑問ではありません。信仰的な確信を揺るがす疑念の地震であり、その結果、群れに大きな破壊をもたらしていたのです。

パウロは、神への信頼を揺るがされたり、キリストによる救いの確信を惑わされたりしないように勧めます。「どうか、主が、あなたがたに神の愛とキリストの忍耐とを深く悟らせてくださるように」(3章5節)。神の愛とキリストの忍耐を思い起こして、固く立つよう励まします。

私たちも、救いの岩の上にしっかりと立ち、希望を将来に持って歩み続けましょう。

【祈り】

主よ、終末の不安に捕らえられることなく、キリストにある真実と希望に固く立てるよう、私たちを力づけてください。アーメン

ステファン ・ファン・デア・ヴァット(神戸改革派神学校)