主の熱い思いによって | エゼキエル書 38-39章

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エゼキエル書 38-39章

それゆえ、主なる神はこう言われる。今やわたしはヤコブの繁栄を回復し、イスラエルの全家をわが聖なる名のゆえに熱い思いをもって憐れむ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 39章25節

主の熱い思いによって

38章から39章には総首長ゴグという人物が登場し、ゴグが主に命じられて大軍勢と共に終わりの日にイスラエルを攻める様子が記されます。このゴグが何者なのか、私たちにははっきりと分かりませんが、恐らく終わりの日に信仰者を苦しめ敵対する勢力のことと思われます。

39章では一転して主御自身がゴグに立ち向かわれ、その武器は落とされ、彼らは完全に葬られることになります。彼らの死骸が猛禽や獣によって食べられる祝宴の様子まで語られています。

そのようなゴグの軍勢への主の完全な裁きがなされる時に、イスラエルの民は自らの咎の故に捕囚となったことを知り、民は一つとなって主を知るとの回復が語られます。これは、やがてイスラエルの民の捕囚からの帰還に止まらず、信仰の民の終末的な回復をも示すものです。

預言者は敵であるゴグに焦点を当てて語り続けてきました。しかし最後には、自分たちの咎から回復される民のことを語ります。それは、主が信仰の民に熱い思いを持っておられるからです。

私たち主の民の歩みも終わりの日に苦難からの栄光が約束されている歩みです。それは旧約時代から変わることのない信仰者の歩みなのです。

【祈り】

終わりの日の苦難の中でも堅く信仰に立たせてくださり、栄光に至らせてください。

宮﨑 契一(那覇伝道所)