折が良くても悪くても宣べ伝えなさい | テモテへの手紙二 3-4章

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テモテへの手紙二 3-4章

御言葉を宣べ伝えなさい。折りが良くても悪くても励みなさい。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙二 4章2節

折が良くても悪くても宣べ伝えなさい

伝道者パウロの遺筆と呼ばれるテモテへの第二の手紙の最後の勧めです。「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい」。

たとえ周囲の状況が好ましくなくても、内側の体制が十分に整えられていなくても、伝道者がなすべきことはこれ以外にはありません。

このことをパウロが命じる理由は、次第にローマ帝国による教会への迫害の激しさが迫っているからですし、人びとが神の真理に耳を傾けるよりも自分の好みや世の関心にだけ注意を払っていたからです。しかし、パウロは、テモテが幼い頃から聖書に親しみ、聖書に養われ、聖書が救いの恵みと伝道者として立たしめる原動力であることをよく知っていました。神の言葉だけが困難を打ち破る力と知恵を持っているからです。

牧師の務めは、未だ福音を聞いたことがない人に告げ知らせること、救われてキリストのものとされた神の羊たちの魂を配慮すること、そしてそれらを通してキリストの体なる教会を建て上げることにあります。改革派教会の伝道の特色は、教育的伝道と呼ばれるものです。聖書を熱心に教えること、家庭において信仰が継承されることを基本としています。この基本が大事にされることを教会あげて祈り求めたいのです。

【祈り】

どうか御言葉が慕い求められ、神の真理が力強く豊かに解き明かされますように。

山下 朋彦(平和の君伝道所)