神は真実で正しい方 | ヨハネの手紙一 1-3章

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ヨハネの手紙一 1-3章

自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙一 1章9節

神は真実で正しい方

真実に生きることは、なんと難しいことでしょうか。もし自らに都合のよい事実のみならば、真実に生きることは簡単なのです。しかし世の中には、自らに都合の悪い事実がたくさんあります。誰しも自分の落ち度は認めたくないですから、都合の悪い事実は隠そうとします。

分かりやすいのが戦争です。近代の戦争は、情報戦が戦況に大きく影響するとされています。そのために自らの落ち度を徹底的に隠し、相手の悪を事実以上に誇張するのです。自分には罪はない。相手が悪い。これが戦争における常套句です。そこに真実はありません。これは遠くの国だけの出来事ではありません。私たちの日常もまた、自分の落ち度を隠して誰かの罪を誇張しなければ生きられない、小さな戦争の中にあるのです。

聖書は私たちの罪を露わにします。私には罪がある。これが真実なる神から見た、私たちの真実の姿です。それゆえにキリストは十字架にかからねばなりませんでした。私たちがこの真実に生きようとするならば、「自らには罪がない」という自らへの欺きを捨て、自分の罪を告白することになるでしょう。そのとき、真実で正しい神が成し遂げてくださったキリストの十字架の御業が、私たちのものとなるのです。

【祈り】

主よ、私たちをあなたの真実の内に生きる者とならせてください。

三輪 誠(浜松伝道所)