聖なる信仰に自分自身を築き上げる | ユダの手紙

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ユダの手紙

しかし、愛する人たち、あなたがたは最も聖なる信仰をよりどころとして生活しなさい。聖霊の導きの下に祈りなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ユダの手紙 20節

聖なる信仰に自分自身を築き上げる

日常生活を送る中で、私たちはさまざまな「勧め」を耳にします。「こうした方が得をする」、「こうした方が楽しく暮らせる」、「信仰など生活に何の意味もないから関わらない方が身のため」。この手紙が書かれた初代教会の兄弟姉妹も同じ試みの中にありました。教会において、福音の意味を歪めたり、信仰生活から引き離そうとしたりする、耳に心地よいささやきが溢れていました。

手紙の著者のユダは、教会の兄弟姉妹に、「聖なる者たちに一度伝えられた信仰のために戦う」ことを勧めるべく、この手紙を書きます。ユダは、使徒を通して伝えられた福音を聞いたときの喜びを思い起こさせ、「最も聖なる信仰をよりどころとして生活しなさい」と勧めます。新改訳聖書は、「自分たちの最も聖なる信仰の上に、自分自身を築き上げなさい」と訳します。私たちの歩みは、耳に心地よい勧めではなく、罪のうちにあった私たちに示された神の憐れみの上に築き上げられる歩みです。

明日は主の日です。私たちがどんなささやきに囲まれたとしても、神からの語りかけは変わりません。礼拝で語られる御言葉と説き明かしは、私たちの信仰の歩みの拠り所です。聖なる信仰の上に、自分自身を築き上げていきましょう。

【祈り】

試みの世にあって、私たちが聖なる信仰の上に、しっかりと立つことができるよう、支えてください。

長谷部 真(堺みくに教会)