神殿は罪を告白し赦される場所 | 歴代誌下 1-9章

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歴代誌下 1-9章

僕とあなたの民イスラエルがこの所に向かって祈り求める願いを聞き届けてください。…天から耳を傾け、聞き届けて、罪を赦してください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 6章21節

神殿は罪を告白し赦される場所

歴代誌下の最初の9章は、ソロモン王の業績が記されています。その中でも神殿建築に関わる記事がこれらの章のほとんどを占めています。

神殿が完成し、神にこの神殿を奉献するにあたってソロモンは長い祈りを神にささげます。その祈りの中で繰り返し出てくる言葉は「罪を赦してください」という願いです。これから自分たちが陥るかもしれない罪を数え上げ、自分たちがその罪を認めて主に立ち帰り、神殿に向かって祈るなら、赦してくださいと祈ります。神が約束を忠実に守り、実現してくださるお方であるのに対して、人はこの神に対して不誠実を繰り返す欠けと弱さをもった存在であることをソロモンは見抜いています。

ソロモンは立派な神殿を完成させますが、この建物の存在が自動的に人びとの罪を拭い去るとは少しも考えていません。人びとがいつでも自発的にこの神殿に来て罪を告白し、神に立ち帰って赦されることを願っています。

ソロモンの時代から何世代も後に活躍した預言者エレミヤは、形骸化したイスラエルの宗教を批判してこう言いました。「主の神殿、主の神殿、主の神殿という、むなしい言葉に依り頼んではならない」(エレ7章4節)。心からの礼拝だけが、罪の赦しの確信をもたらすことができるのです。

【祈り】

神よ、打ち砕かれ悔いる心をお与えください。

山下 正雄(RCJ メディア・ミニストリー)