独り子主イエスが上げられる | ヨハネによる福音書 12章

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ヨハネによる福音書 12章

「今こそ、この世が裁かれる時。今、この世の支配者が追放される。わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 12章31節~32節

独り子主イエスが上げられる

ヨハネ福音書は12章から主イエスが十字架にかけられ、復活される1週間の出来事を語っています。十字架と復活は神の救いの御業そのものであり、しるしではありません。しるしが指し示していたものです。

主イエスはここまで何度も「わたしの時はまだ来ていない」と語られてきましたが、主イエスは今こそ時が来たと語り始められます。

主イエスと父なる神の支配がこの世において確立されるようになります。神の支配が実現することをとおして、私たちの救いが実現します。そのために神の独り子主イエスは「地上から上げられる」のです。

主イエスが「地上から上げられる」とは、十字架にかけられ復活されることを意味しています。ヨハネ福音書では、キリストは復活され、天に昇られて、はじめて地上から上げられるのではありません。十字架においてすでに神の栄光があらわされ、そこで地上から上げられます。そして、上げられたキリストは、私たちを引き寄せられます。

英国の説教者スポルジョンは、この御言葉からの説教に「マーベラス・マグネット」、「すばらしい不思議な磁石」という題をつけました。この私もあなたも、この磁石によって引き寄せられて信じる者とされました。

【祈り】

主イエスは地上から上げられました。そして、私たちを引き寄せられます。そのことを感謝します。

橋谷 英徳(関キリスト教会)