まことに優れたるメシア | ルカによる福音書 3章

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ルカによる福音書 3章

「悔い改めにふさわしい実を結べ。…言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 3章8節

まことに優れたるメシア

救い主イエス・キリスト。このお方の到来を告げる一人の人物が荒れ野に登場します。洗礼者ヨハネです。この人は新約聖書に登場しますが、旧約最後の人物といってもよい。旧約とイエス・キリストを結びつけるのです。この人に「神の言葉が…降った」(2節)。旧約の最後からおよそ400年。神の物語は新しい時代に突入するのです。

時は、ローマによる支配の時代。ユダヤは分裂状態。二人の大祭司がいたことによる混乱。徴税人は規定以上の税金を取り立て、兵士もゆすりをする時代。その時代に、荒れ野で声がした。悔い改めよ。この声が響いた。荒れ野は都からは遠い。聞いた人は決して多くはなかったかもしれない。声も決して大きくはなかったかもしれない。それでも、神の声は荒れ野の一人の人物によってこの世界にもたらされたのです。

ヨハネは悔い改めの洗礼を授けました。それは人びとに罪を自覚させました。そしてヨハネの後にこられた主イエスこそ、ヨハネより優れた洗礼をもたらしました。罪の指摘だけでなく、罪の赦しをもたらす洗礼。罪の赦しはキリストの十字架の御業によって与えられます。キリストの名による洗礼はこの罪の赦しの中にいることの証明です。

【祈り】

主よ。洗礼の恵みに感謝します。多くの人びとがこの恵みにあずかることができますように。

小宮山 裕一(網島教会)