主の言葉に聞き従う幸い | 歴代誌下 11-12章

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歴代誌下 11-12章

「主はこう言われる。上って行くな。あなたたちの兄弟に戦いを挑むな。それぞれ自分の家に帰れ。こうなるように計らったのはわたしだ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 11章4節

主の言葉に聞き従う幸い

 ヤロブアムとイスラエルの部族が反乱を起こしたことに激怒したレハブアム王は、「ユダとベニヤミンの家からえり抜きの戦士18万を召集し、イスラエルに戦いを挑み、王国を奪還して自分のものにしようと」しました(1節)。

 レハブアムにすれば、父ソロモン王から受け継いだ王国全体が自分のものであり、他の部族が反乱を起こすことなど許されない。彼は当初、そのような思いに支配され、兵を召集し、同胞であるイスラエルの部族と戦争を始めようとしました。しかし、主はレハブアムに、預言者シェマヤを通して、兄弟であるイスラエルの部族と戦ってはならない、と語られました。そして、その理由を、「こうなるように計らったのはわたしだ」と言われたのです。

 王国分裂の原因を作ったのは、民の声を正しく聞こうとしなかったレハブアムの責任です。しかし、主はそのような人間の過ちさえも用いて、ご計画を遂行されます。このとき、レハブアムは主の御言葉に聞き、戦争を中止しました。やがて国が安定するとレハブアムは再び傲慢になって主に逆らいます。けれども、失敗しても、その過ちに気づき、悔い改めて従うならば、主は必ず救いを与えてくださいます。

 【祈り】 平和の君である主よ、どのようなときも、悔い改め、主の御言葉に素直に聞き、従う勇気を与えてください。

弓矢 健児(西神教会)