失われていた者を救う主イエス | ルカによる福音書 19章

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ルカによる福音書 19章

イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 19章9節~10節

失われていた者を救う主イエス

ザアカイは金持ちでした。徴税人として規定以上に取り立て、ローマ政府に納めた後の手元に残ったお金で財を成しました。彼がなぜ徴税人となったのかはわかりませんが、おそらく金儲けをすること、財産を築くことは、彼にとって、唯一の生きがいであったでしょう。人から嫌われ、友だちもいない彼です。お金儲け以外には自分をアピールすることはできなかったのではないかと思います。お金が彼のすべてでした。

彼にとってはお金が最も大切なものとなっていたのでしょう。お金を信じていたのです。それは彼の背が低いことや人から嫌われているというコンプレックスの裏返しでもありました。欲求不満のはけ口でもあったでしょう。お金さえあれば、自分は生きていけると考えていたのです。

そのザアカイが、主イエスによって見つけ出され、救われました。主イエスの方から「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」と声をかけられたのです。主イエスはザアカイの名前を知っておられました。このことを彼はとても喜んだはずです。

そして、ザアカイはその財産の半分を貧しい人たちに施します。彼にとってお金以上に大切なものに出会ったのです。それが、救い主イエスだったのです。

【祈り】

主よ、失われている私たちを捜し出して、救ってください。アーメン

坂部 勇(厚木教会)