諸国に広がる永遠の契約のしるし | 創世記 17章

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創世記 17章

アブラハムの家の男子は、家で生まれた奴隷も外国人から買い取った奴隷も皆、共に割礼を受けた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 17章27節

諸国に広がる永遠の契約のしるし

15章でアブラムは、主を信じて義と認められました。すでに義と認められたアブラムに、きょうの箇所では契約のしるしとして割礼を受けるように命じられます。

この時、アブラムは99歳です。多くの子孫を与えると約束されてカナンの地に来てから24年が経っていました。依然としてサライとの間に子どもが生まれないアブラムに、主は「あなたを諸国民の父とする」ので、アブラハムと名乗るように命じます。妻サライについても「サラと呼びなさい」、「彼女を諸国民の母とする」と言います。12章では、子孫が増えて一つの「大いなる国民」になるとの約束でしたが、ここではその約束がさらに大きなものになり、諸国民の父・母になると言われるのです。

アブラハムは受け入れることができず、笑ってしまいます。主を信じて義とされたアブラハムにも信じられなかったのです。しかし主は、サラとの間に生まれる息子と「永遠の契約」を立てると言われます。人間の信仰の弱さにもかかわらず、主は揺るぎない契約を与えられるのです。

その契約のしるしとして、割礼が施されます。アブラハムと血のつながる者だけでなく、外国人の奴隷にも施され、主の契約に入れられる者たちが諸国民に広がり始めるのです。

【祈り】

主よ、信仰の弱い私たちに、契約のしるしである洗礼を与えて契約を確信させてくださり、感謝します。

大西 良嗣(宝塚教会)