嘆きは感謝の祈りへ | 詩編 13編

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詩編 13編

あなたの慈しみに依り頼みます。
わたしの心は御救いに喜び躍り
主に向かって歌います
「主はわたしに報いてくださった」と。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 13編6節

嘆きは感謝の祈りへ

この詩編の作者ダビデは、長く続く試練の中で、「いつまで」という嘆きの言葉を4回も繰り返しています。

私たちの人生にも、どこまで行ったら抜け出ることができるのか、長いトンネルの中にいるような日々を過ごす時があります。私たちは、命や身体に関わる悩み、仕事の心配、老後の不安、人間関係のストレスなど、人には分かってもらえない深刻な思いを抱えています。新型コロナが生活に及ぼす影響や、一日も早く終わってほしい戦争も、見通しが定かではありません。心を騒がせる不安な問題が次々に起こってきます。

しかし、神は悪や苦しみを野放しにしておられるのでしょうか。私たちのために行動を起こすことをためらっておられるのでしょうか。そうではありません。神は最善の時に、最もふさわしい仕方で働かれるお方なのです。

嘆きに始まるこの詩編は、主への感謝と喜びで結ばれています。神はダビデの苦しみを忘れてはおられませんでした。

明日はどうなるのか、私たちには分からなくても、空しさや絶望に陥ることなく、信じる者たちを顧みていてくださる神の恵みに感謝して、きょうを力いっぱい生きることができるのです

【祈り】

わたしのすべての時は、あなたの御手の中にあります。心安らかに歩ませてください。

坂本 紀夫