異邦人とユダヤ人の内に実現する救い | 使徒言行録 10章

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使徒言行録 10章

その中には、あらゆる獣、地を這うもの、空の鳥が入っていた。そして、「ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい」という声がした。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 10章12節~13節

異邦人とユダヤ人の内に実現する救い

9章の後半から、場面はペトロの行動に変わります。ペトロがリダとヤッファでそれぞれいやしの奇跡を行い、ペトロはヤッファでシモンの家に滞在しました。

このペトロの滞在の間に、コルネリウスのもとに神の使いが来て、ヤッファに人を送ってペトロを招くように命じるのです。3人の使いがヤッファの町に近づいたころ、ペトロは、天が開いてあらゆる獣、地を這うもの、空の鳥が入った、大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、地上に降りて来る幻を見ました。そして、空腹を覚えていたペトロに身を起こして食べるように、主は命じます。その言葉は、ユダヤ人に異邦人と同じ食べ物を食べるように、解放されたことを意味するものでした。ここに汚れた者とされた異邦人とユダヤ人とを隔てていた壁は完全に取り除かれました。ここに、十字架の上にその身を唯一の完全な犠牲としてささげられたキリストの血によって清められた、異邦人とユダヤ人の平和があります(エフェソ2:14)。

このキリストにある命の交わりのもとに、世界の人々は、救いと祈りを一つにされます。コルネリウス一家の救いは、混沌とした世界の中に、十字架の主において、真の和解を見る聖なる救いとその光を指し示します。

【祈り】

主よ、世界の国々と人々の中に、あらゆる隔ての壁を超えて余りある、福音の光と和解を与えてください。

宮武 輝彦(男山教会)