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エゼキエル40章
「新しい神殿の幻」


その人はわたしに向かって言った。「人の子よ、自分の目で見、自分の耳で聞き、わたしがこれから示す、すべてのことを心に留めなさい。あなたがここに連れて来られたのは、それを示すためです。あなたが見ることを、すべてイスラエルの家に告げなさい。」
(エゼキエル 40章4節)

 エゼキエルは補囚となって25年目に、ある幻を見ました。それは、将来再建されるであろう新しい神殿の幻でした。ここに描写される神殿の構造や祭司の仕え方があまりにも詳し過ぎるために、現代人の私たちにとっては少々退屈に感じられるかもしれません。しかし、もともと祭司であったエゼキエルにとっては、どんなに詳しく述べても詳し過ぎることがないほどに関心ある事柄だったのでしょう。

 ただし、この神殿は、後に再建された神殿に比べると、それをはるかに超えた造りになっています。おそらくこの神殿は、やがてキリストによって建てられるキリストの体なる教会を預言的かつ象徴的に指し示した幻だったのでしょう。

 私たちは、今その群れに属し、その恵みを味わっています。主なる神が、「自分の目で見、自分の耳で聞き、わたしがこれから示す、すべてのことを心に留めなさい」とエゼキエルに語りかけ、それをエゼキエルが感動をもって受けとめ、詳しく述べたように、私たちもその恵みを一つも漏らすことなく、しっかりと心に留めたいと思います。

吉田 謙(千里摂理教会)

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