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ダニエル1章
「ダニエルの決心」


ダニエルは宮廷の肉類と酒で自分を汚すまいと決心し、自分を汚すようなことはさせないでほしいと侍従長に願い出た。神の御計らいによって、侍従長はダニエルに好意を示し、親切にした。
(ダニエル 1章8節~9節)

 キリスト者は、洗礼を通して、キリストに結ばれ、キリストのものとされた人たちです。しかし、信仰者は誰でも、この世に生きなければなりません。信仰者が世を生きることは安全なことではありません。なぜなら、世はいつも信仰者たちを主なる神から離反させ、自分のものとしようとするからです。私たちはどう生きればよいのでしょうか。

 ダニエルたちはバビロンに捕囚となっています。バビロンの王は、神の民である少年たちに、「カルデア人の言葉と文書を学ばせた」とあります。つまり、バビロンの思想、価値観を少年たちに植え付けて、神の民としてのアイデンティティーを喪失させようとしたのです。しかし、そのような中でダニエルは「決心」しました。「自分を汚すまい」と。このダニエルの決心は、単にある種の食物や飲み物を避けるというものではありません。異教の地であるバビロンにあって、神のものであり続けるという信仰の決心、決断です。

 私たちも、この世の中に生きますが、決してこの世のものにはなりません。世にあって神のもの、キリストのものとして生きます。この決心がきょうも与えられますように。

橋谷 英徳(関キリスト教会)

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