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ヤコブ1章
「試練にあうとき」


わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい。信仰が試されることで忍耐が生じると、あなたがたは知っています。あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたところのない人になります。
(ヤコブ 1章2節~4節)

 ヤコブの手紙は、箴言に似ていると言われます。短い手紙ですが、全体を貫く明確な思想の流れがあるというよりも、信仰生活上のいろいろな教えを集めて一つに綴じたような趣があります。宛先は「離散している十二部族の人たち」です。主イエスによって新しいイスラエル、神の民とされた教会に生きるものたちに信仰生活の実際的な知恵を授けているのです。

 最初に置かれているのは「忍耐」の大切さです。主イエスによって神の民とされたからといって苦難や悲しみが無くなる訳ではないと教えます。主イエスは、私たちに試練を耐え忍ぶ力を授け、試練の中でこれを喜ぶことが出来るようにしてくださいます。試練によって信仰は試され、より純粋で価値あるものへと精錬されてゆくのです。あるキリスト者は、思い通りに行かないことや思いがけない出来事にあうたびに、「これこそが順調な人生なのだと思え」とあえて言いました。

 使徒パウロも「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」と教えています(ロマ5章3、4節)。試練を耐え忍ぶ人は幸いです。必ず命の冠を神からいただきます。

禰津 省一(熊本伝道所)

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