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詩編103編
「父なる神」


父がその子を憐れむように
主は主を畏れる人を憐れんでくださる。
(詩編 103編13節)

 神は「父」です。古代社会において父は大きな権威を持っていました。誰も父を侮ることはできません。しかし、神の父としての権威は横暴な支配者がふりかざすようなものではなく、子どもに対する愛と憐れみに満ちたものです。父がその子を憐れむように、神は私たちを憐れんでくださいます。

 このことは、使徒信条を読み進めていくときにさらに明らかとなります。父なる神についての告白は、「その独り子」へと続きます。神が父であるとは、神がイエス・キリストの父であるということです。父なる神は、その独り子を通して、父のもとを離れた放蕩息子(ルカ15章)である私たち罪人を救ってくださいました。「父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した」(同20節)。

 私たちは、聖霊の働きによってキリストを信じることができます。心からの信頼を込めて、神を「アッバ、父よ」と呼ぶことができるようになります(ロマ8章15節)。神の子どもとされた私たちは、畏れをもって父なる神の権威を認め、喜びをもって父なる神の愛に応えていくのです。

石原 知弘(東京恩寵教会)

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