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詩編105編
「人の思いを超えた御業」


主はこの地に飢饉を呼び
パンの備えをことごとく絶やされたが
あらかじめひとりの人を遣わしておかれた。
奴隷として売られたヨセフ。
主は、人々が彼を卑しめて足枷をはめ
首に鉄の枷をはめることを許された
主の仰せが彼を火で練り清め
御言葉が実現するときまで。
(詩編 105編16節~19節)

 私たちの人生の旅路には思いを超えたことが多く起こります。この詩編は主なる神が私たちの思いや予想を超えて御業を行われる、ということを賛美する詩編です。

 カナンの土地に飢饉が襲ったとき、ヤコブの一族は飢えを体験しました。しかし、神はひとりの人ヨセフをあらかじめエジプトに遣わされました。それは通常の遣わされ方ではありませんでした。ヨセフは兄弟たちからねたまれて穴に投げ込まれてしまいます。その結果、エジプトに連れ去られるのです。ヨセフに対して、人々は足枷と、鉄の枷をはめました。それは奴隷としての扱いです。しかし、主なる神はヨセフを用いて救いの御業をなさいました。ヤコブの一族をエジプトで養おうとされたのです。

 ヨセフは、兄たちに対して高ぶりの思いを持っていました。しかし、その高ぶりを取り去るために、主はヨセフを試練の中に置かれました。神の救いの約束を果たす者としてふさわしく成長するためです。

 私たちもまた、この時代において、さまざまな試練を体験します。そのとき、なお神の御手の導きを信じましょう。

岡本 惠

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