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列王下20章
「ヒゼキヤの祈りに応える神」


ヒゼキヤは顔を壁に向けて、主にこう祈った。「ああ、主よ、わたしがまことを尽くし、ひたむきな心をもって御前を歩み、御目にかなう善いことを行ってきたことを思い起こしてください。」こう言って、ヒゼキヤは涙を流して大いに泣いた。
(列王下 20章2節~3節)

 ヒゼキヤ王は、死の病にかかったとき、「わたしがまことを尽くし、ひたむきな心をもって御前を歩み、御目にかなう善いことを行ってきたことを思い起こしてください」と、主に憐れみを求めて祈りました。すると、主は、「わたしはあなたの寿命を15年延ばし、アッシリアの王の手からあなたとこの都を救い出す」(6節)とおっしゃいました。病のいやしだけではなく、アッシリアの手から国を守ると約束され、日時計の影が十度戻るというしるしまで与えられたのです。

 このあと、バビロンからの見舞いの使者を迎えて、ヒゼキヤは王宮にあるものをすべて見せてしまいます。それがやがてバビロンに滅ぼされるきっかけになりましたから、ヒゼキヤに与えられたいやしと守りは、ただ神の憐れみと言うほかありません。

 健康も寿命も私たち人間の領域を越えていますから、私たちもひょっとすると同じような憐れみをいただいているのかもしれません。私たちの人生はすべて主の御手のもとにあり、主の憐れみに支えられています。私たちもひたむきに主に依り頼んで歩みます。

遠山 信和(静岡教会)

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