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詩編114編
「主の民に与えられる祝福」


イスラエルはエジプトを
ヤコブの家は異なる言葉の民のもとを去り
ユダは神の聖なるもの
イスラエルは神が治められるものとなった。
(詩編 114編1節~2節)

 詩人はバビロン捕囚から解放されユダの地に戻った民の一人でしょう。彼は今、出エジプトの出来事を回顧しています。奴隷の苦しみの中で神に助けを求めたイスラエルの民を、神が顧みてくださったこと。大いなる御業をもってカナンの地へと導き入れ、彼らを「神の聖なるもの、神が治められるもの」とされたことを。

 詩人はその出来事を振り返り、さらに自分が置かれている状況と重ねて考えています。かつて神がご自身の民になさった祝福の御業を覚え、今の自分の立ち位置を確認し、同じように神が自分たちを顧みてくださると信じて神の御業をたたえています。

 では、私たちはどうでしょうか。私たちには、キリストの贖いと救いが与えられています。これは旧約の民以上の祝福です。それでも信仰者の人生には苦しみや悲しみ、試練があります。しかし、神は私たちを、キリストのゆえに「神の聖なるもの、神が治められるもの」として扱っておられ、最終的な祝福の中へと導き入れてくださいます。過去の信仰者たちの歩みがそれを証明しているのです。

木村 恭子(川越教会)

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