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詩編116編
「わたしの魂をお救いください」


主の慈しみに生きる人の死は主の目に価高い。
(詩編 116編15節)

 この詩編は死に至るような重い病、あるいは危険から救い出された感謝の詩です。詩人は死の淵に立って恐れおののいていました。彼は肉体の命ではなく、魂をお救いくださいと祈ります。もはや地上で生きながらえることはできない、と思ったのかもしれません。

 しかし、危機的な状況の中で、彼は神を見上げ、神の救いを期待しています。「哀れな人を守ってくださる主は、弱り果てたわたしを救ってくださる。わたしの魂よ、再び安らうがよい、主はお前に報いてくださる」と(6、7節)。結果的に彼は命の危機から救い出され、神への感謝を歌います。

 その中で特に注目したいのは、15節、「主の慈しみに生きる人の死は主の目に価高い」という言葉です。これは、たとえ今死を迎えたとしても、主はその魂を捨て置かず、貴く扱ってくださる。必ず救いへと導き入れてくださる、という確信です。

 私たちもいつか地上の命の最後を迎えます。しかし主は、慈しみを信頼して生きる者の命、魂を尊く扱ってくださり、永遠の救いへと導き入れてくださるのです。

木村 恭子(川越教会)

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