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詩編146編
「ハレルヤ 主を賛美せよ」


ハレルヤ。
わたしの魂よ、主を賛美せよ。
命のある限り、わたしは主を賛美し
長らえる限り
わたしの神にほめ歌をうたおう。

主は見えない人の目を開き
主はうずくまっている人を起こされる。

主はとこしえの王。

ハレルヤ。
(詩編 146編1節~2節、8節、10節)

 146編から150編は、ハレルヤで始まりハレルヤで終わるハレルヤ詩編と呼ばれています。主を賛美し、今年を締め括りましょう。

 1節で作者は、「ハレルヤ」、つまり、あなたがたは主を賛美せよ、と会衆に呼びかけ、「わたしの魂よ、主(ヤーウェ:尊厳を表す呼び名)を賛美せよ」、と主の偉大さに思いを馳せています。賛美は、自然に湧き上がる訳ではありません。私たちは賛美においても怠惰です。賛美へと導いてくれる人の助けが必要で、自分でも自らを賛美へと鼓舞し、皆で主を賛美します。

 2節で、命のある限り賛美を続ける、と賛美への決心を語ります。「ほめ歌をうたおう」は、声を出し、音楽を伴って、賛美を歌うことです。原語は韻を踏んでいます。音楽や詩の力をも借りて、生きている限り、賛美します。

 「主を賛美し…わたしの神にほめ歌をうたおう」は、偉大な「主」(ヤーウェ)を、「わたしの神」と言い換えています。「とこしえに王」なる主は、特に弱さを抱える者を憐れんでくださいます。偉大な主が、私たちを覚えてくださいます。この感謝をもって、「ハレルヤ」と賛美します。

岩崎 謙

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