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詩編42-43編
「主を慕い求めて」


なぜうなだれるのか、わたしの魂よ
なぜ呻くのか。
神を待ち望め。
わたしはなお、告白しよう
「御顔こそ、わたしの救い」と。
わたしの神よ。
(詩編 42編6節~7節)

 題の「コラの子」はレビ族の家系で、詠唱者あるいは門衛として代々、幕屋・神殿での務めを担いました(代上6章16節以下、同9章17節以下等)。しかし、詩編の作者は今、エルサレムから遠く離れた北の僻地にいます。決して彼自身が望んでその場所に赴いたわけではありません。何らかの事情によって、エルサレムを離れざるを得なかったのです。

 自らが置かれている境遇を嘆きつつ、エルサレム神殿での素晴らしい時間を思い起こします。「喜び歌い感謝をささげる声の中を、祭りに集う人の群れと共に進み、神の家に入り、ひれ伏したことを」(5節)。それは詩編の作者にとって「命の水」でした。そして神殿から遠く引き離されている今、なによりもそれを求めているのです。

 原因はまったく異なりますが、ある意味で私たちもまた同じ状況を経験していると言えるでしょう。コロナ禍によって、礼拝をささげたいのにかなわないという魂の渇きを引き起こす状況に置かれることになったからです。「なぜうなだれるのか、わたしの魂よ、なぜ呻くのか。神を待ち望め…」。詩編の作者が繰り返し語る言葉は、力強い慰めと励ましです。主はご自分を慕い求める民の願いを必ず聞きあげてくださいます。

 

 【祈り】

 命の主よ、あなたを慕い求めるわたしの魂を潤してください。主の御名によって祈り願います。アーメン。

唐見 敏徳(忠海教会)

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