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エフェソ1章1節-3章13節
「キリストはあなたのゼロを用いる」


こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっているわたしパウロは…。…神がわたしに恵みをお与えになった…。
(エフェソ 3章1節~2節)

 パウロは福音のゆえに囚人となり、この手紙を獄中で書いています(エフェ4章1節、5章20節)。囚人とは、社会的には何のステータスもない立場です。彼は、もともとエリートで華々しい生活をしていました。学問的にも宗教的にもリーダー的な存在で、ユダヤ教社会への影響力を持っていました。しかし、キリストのあまりの素晴らしさを知って、キリストに従い、彼はこれまで自分が積み上げてきたステータスを手放しました(フィリ3章8節)。

 人の目にはゼロになったようなものですが、彼の心はキリストによって無限の喜び満たされていました。ガソリンメータで言えば満タン状態のように、喜びで満たされてパウロはキリストを世界へ伝えに出かけました。神をまだ知らなかった人びとは、そのようなパウロと出会って、彼を満たしていたキリストを知りました。キリストにただ満たされていたそのパウロから、大きな励ましと希望が輝いています。

 神は、たとえあなたが大きなものを失って、人生がゼロになるようなことになっても、あなたのそのゼロを大いに用いて、ご自分の栄光を現すことがおできになります。主を信頼してください。

 

 【祈り】

 神様、たとえ大きなものを失っても、恐れず、主がなお用いてくださることを信頼します。

酒井 啓介(坂戸教会)

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