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列王上19章
「静かにささやく声で語られる主」


地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。
(列王上 19章12節)

 アハブ王の目の前でバアルの預言者たちとの戦いに勝利したエリヤ。しかし王の妻イゼベルが命を狙っていることを知り、逃げ出します。さらに荒れ野を歩き続けて肉体的にも精神的にも限界を感じたエリヤは、弱り果てた姿を主の前にさらけ出します。自分で奮い立たせて頑張るのではなく、弱い自分を丸ごと主に委ねるのです。そのような彼に主は御使いを送り、主が用意された食べ物で肉体的にも精神的にも励まされます。

 そうして、旅がさらに長く、困難であることを告げられたエリヤは、腹を決めたように、神の山に向けて出発し、そこで主と出会います。その時、激しい風が山や岩を砕き、地震や火が起こりますが、そこに主はおられません。主は静かにささやく声としてエリヤに語りかけ、再び主の預言者として派遣するのでした。

 私たちも、力や能力の限界を突きつけられてもうだめだと思う時があります。しかし主の御手に委ねた自分を主は神の食べ物である御言葉をもって励ましてくださいます。事態が急転直下に良くなるわけではないかもしれません。でも確かに、主との静かな語らいの中で力を与えられ、小さな良き変化を見出す自分がここにいる。きょうも、御言葉によって励まされる者に祝福あれ。

 

 【祈り】

 主なる神よ。私たちの旅路も長く困難なものですが、与えられるあなたの御言葉を力とさせてください。

草野 誠(湖北台教会)

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