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列王下1-4章
「神の恵みで満たされた油の壺」


「その油を売りに行き、負債を払いなさい。あなたと子供たちはその残りで生活していくことができる。」
(列王下 4章7節)

 主に忠実であった預言者が亡くなり、妻と子ども2人が残されました。そこへ債権者がやって来て、子ども2人を借金のかたに連れて行こうとしました。奴隷にしようというのです。妻はエリシャに助けを求めました。イスラエルには、たとえ貧しくなっても、同胞を奴隷として働かせてはいけない、という教えがありました(レビ25章39節)。しかし、債権者たちはこの教えを無視したのです。

 エリシャはこれまで主を畏れ敬い、忠実に務めを果たしてきた預言者の家族のことを思い、「あなたの家に何があるのか言いなさい」と促しました。そこにあったのは、わずかな油を入れた油の壺一つだけでした。他の物はすべて借金のかたに持ち去られ、生活のために彼らの手元に唯一残された物でした。妻はエリシャの命じるままに、器をかき集め、家の戸を閉めて子どもと一緒に空の器に油を注ぎました。すると次から次へと油はあふれ、もう入れる器がなくなった時、油は止まりました。妻と子どもは、その油を売ったお金で負債を払い、生活することができたのです。

 主イエスは「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」と言われました(マタ6章33節)。確かに神はご自分を尋ね求めるこの母と子を見捨てられなかったのです。

 

 【祈り】

 私たちには絶望的に見える時にも、必要をすべて備えてくださる、主の尽きない恵みに感謝します。

久保 浩文(松山教会)

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