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列王下5章
「神を畏れるナアマン将軍の悩み」


エリシャは彼に、「安心して行きなさい」と言った。
(列王下 5章19節)

 アラムの軍司令官ナアマンは、勇猛果敢な戦士で、主君に重んじられていました。彼は重い皮膚病で苦しんでいましたが、ある時、イスラエルにこの病をいやせる預言者がいると聞きました。彼は早速、預言者エリシャの家を訪れましたが、エリシャは使いの者を通して「ヨルダン川に行って7度身を洗いなさい」と伝えただけでした。姿も見せず、ただ川で身を洗え、というエリシャにナアマンは怒り心頭でしたが、家来たちになだめられて、エリシャの言う通りにしました。するとたちまち彼の体はいやされ、ナアマンはこれぞまことの神の力であると悟ったのです。

 改めてエリシャを訪ねた彼は、イスラエルの神こそがまことの神であると告白しますが、一つだけ心にかかることがありました。それは、主君である王の介添えとして、偶像の神殿でひれ伏さなければならない、ということでした。赦しを請うナアマンに対して、エリシャは「安心して行きなさい」と送り出しました。神が彼の心の痛みをご覧になり、平安を与えてくださる、との言葉です。

 私たちも礼拝から主イエスのくださる平安のうちに、異教の地へと送り出されます。そこで心の葛藤や不安に苦しんだとしても、イエスのくださる平安こそが真の慰めなのです。

 

 【祈り】

 この異教の地で信仰を貫く知恵を与えてくださる神さま、きょうも主の平安の内に歩ませてください。

久保 浩文(松山教会)

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