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箴言25-28章
「羊の群れにあなたの心を向けよ」


あなたの羊の様子をよく知っておけ。
群れに心を向けよ。
(箴言 27章23)

 箴言は未熟な者や若者に、熟慮や知識と慎重さを教えるためだけではなく、賢人には説得力、聡明な人には指導力を増し加えるためのものでもあります(1章4、5節)。そうであるならば、若者に教えるだけではなく、壮年の者も、老年に入った者も、指導する立場にある者も、皆が聞くべき教えであることは当然です。

 箴言は、持ち物管理にも未熟な者に羊の世話のことから教えているので、ここでの羊は、文字通り動物の羊のことです。しかし、旧約聖書では、主の民がしばしば羊に、主が羊飼いにたとえられており、そして指導者たちも羊飼いにたとえられます。

 ですから、ここを読む牧師たちは10人中10人が、自分にゆだねられた羊の群れとしての信徒たちのことを思い起こすでしょう。教会では、牧師も長老たちも、ゆだねられた羊たちに心を向けているはずですが、いつも自らの至らなさを思い知らされます。若者の未熟さだけを嘆いている余裕はありません。

 「羊飼いを撃て」(ゼカ13章7節)と言われた主御自身が実は私たちのために撃たれたのでした。そういう大牧者がおられることを感謝して、指導する者も、若者も、老年にある者も、共に主イエスを仰ぎ、へりくだって礼拝を献げましょう。

 

 【祈り】

 主イエス様、罪深い者のために自ら撃たれてくださったことを感謝します。羊の群れを導いてください。

久保田 証一(尾張旭伝道所)

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