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アモス1-3章
「選ばれて生きる民の責任」


地上の全部族の中からわたしが選んだのは
お前たちだけだ。
それゆえ、わたしはお前たちを
すべての罪のゆえに罰する。
(アモス 3章2節)

 預言者アモスは、紀元前8世紀前半の限られた期間、神に召されてイスラエルの預言者とされました。家畜を飼い、いちじく桑を栽培する農民であり(7章14節)、職業的な預言者でも祭司の家系でもありません。

 知識人でも都会人でもないアモスは、しかし、広い国際的な視野と深い社会的な洞察を備えた預言者でした。当時のイスラエルは、経済が安定し、近隣の強国からの圧迫もなく、平穏を享受していました。けれどもアモスは、その繁栄と安定が表面的で、社会の深層では分断と崩壊のきざしが芽生えていることを見逃しません。

 イスラエルの自己過信は、自らの選びを誇る霊的な高慢と一体でした。地上のどの民族と比べても、小さく卑しい民、それがイスラエルです。

 教会とキリスト者の選びも同様です。選びの根源は神の自由な愛と憐れみです。よって、そこには御言葉に従い、御業に励む責任が生じます。「選びの自覚と確信は、決してわたしたちを傲慢にしたり、主の業に励むことを怠らせはしません」(創立50周年「予定についての信仰の宣言」)。神は、イエス・キリストを通してイスラエルと教会をお選びになりました。選び出された主の民は、神の国実現に仕える僕として光栄ある務めを託されています。小さき者の献身を用いる主に栄光がありますよう。

 

 【祈り】

 選びの愛に信頼し、骨惜しみせず仕える僕としてください。

小野 静雄(瑞浪伝道所・春日井教会)

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