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詩編112編
「惜しみない心で差し出す」


貧しい人々にはふるまい与え
その善い業は永遠に堪える。
(詩編 112編9節)

 詩編112編は、この前の111編と対になっています。111編の結びには、「主を畏れることは知恵の初め」とあり、112編の冒頭には、「いかに幸いなことか、主を畏れる人」(1節)とあります。111編ではひたすら主なる神が賛美されているのに対して、112編ではこの恵みの主を畏れて生きる人の幸いが歌われています。彼の子孫は祝福され、彼自身も多くの富に恵まれます。さらに、彼は闇の中にあっても光を与えられます。

 しかし、彼はこのような神の祝福、幸いを自分のためには決して用いようとはしません。彼は「貧しい人々にふるまい与え」ます。決して彼はこのことで誇ったり、また貧しい人をさげすんだりもしません。

 きょうの9節の御言葉はコリントの信徒への手紙二で引用されています。「彼は惜しみなく分け与え、貧しい人に施した。彼の慈しみは永遠に続く」(9章9節)。カルヴァンは詩編注解の中でこう説明しています。「豊かな財貨をわれわれに与えることは、神にとって容易であり、したがってわれわれは気前の良さを正しく用いなければならない」と。

 つまり、神ご自身が気前よく私たちに恵みをくださったのだから、私たちもそうするのだ、と。

 

 【祈り】

 あなたがそうしてくださったように惜しみない心と喜びの心で私たちも与えることができますように。

長井 正人

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