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ヤコブ3-5章
「神に近づきなさいそうすれば」


神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます。
(ヤコブ 4章8節)

 私たちは普通、罪というものをある具体的な行為、すなわち、神に禁じられたことをしてしまう、過ちをおかす、といったことに制限しようとする傾向があります。戦いや争い、殺人などしなければ、兄弟の悪口を言ったり、裁いたりしなければ、自分は罪を犯していないと思います(4章1~12節)。

 しかし、ヤコブは、そのような考え方を真っ向からひっくり返して、「人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です」と言います(17節)。兄弟の悪口を言うのも、裁くのも罪ですが、それが良くないことを知っているにもかかわらず、ただ見ているのも罪になる。助けが必要な人が近くにいるのに、頼まれていないからと言って、手を差し伸べないことも罪である、というのです。

 「神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます」。そもそも生まれながらに罪人である人間は、自分の力で善を行うことができる存在ではありません。神の愛と憐れみなしでは何もできない無力な存在です。ですから、神に近づき、神の恵みと助けを求め、依り頼む。それ以外に、私たちが罪から自由になり、善を知り行う手立てはないのです。

 

 【祈り】

 善を知りながらも行うことのできない弱いわたしですが、だからこそ、あなたの恵みに一歩でも近づくことができるように助け導いてください。

朴 徹(筑波みことば教会)

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