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黙示録11章
「この世の国は我らの主とメシアのもの」


「この世の国は、我らの主と、
そのメシアのものとなった。
主は世々限りなく統治される。」
(黙示録 11章15節)

 11章には二人の証人が登場します。ヨハネはこの二人を燭台と呼びます。これは、ヨハネが全世界の諸教会を表すときに使う言葉です。つまりこの幻は、偶像礼拝をする国々に唯一のまことの神に立ち帰れと呼びかけ、人びとを悔い改めに導く真の教会を表していると考えられます。

 ところが突然、恐ろしい獣が底なしの淵から上って来て、証人たちと戦い、殺してしまいます。そして、その亡き骸が都の大通りに晒されます。これは、反キリストが教会に戦いを挑んでそれを滅ぼすことを表しています。このように、キリストの再臨前になると、教会の証言がこの世によって沈黙させられ、教会が強力な宣教の組織としてはもはや存在しなくなってしまいます。それを見て、地上の人びとは大いに喜び、互いに贈り物をします。

 しかし、喜ぶのはまだ早いのです。キリストが再臨されるとき、神は彼らをよみがえらせ、立派な証人として迫害者の前に立たせます。裁きの日に教会が再び命と誉れと力と栄光を受けるのを見て、この世は恐怖のあまり身動きできなくなります。本当に勝利を収めるのは信仰者なのです。この世の国は、私たちの主とキリストのものとなります。そして、主は、世々限りなく統治なさいます。

 

 【祈り】

 主よ。悪との闘いの絶えない私たちに、勝利を得させてくださるとの力強いお約束に感謝します。

小澤 寿輔(ウェストミンスター日本人教会)

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